刀使ノ巫女のアニメ評価・感想|面白いのにクソアニメ扱いの理由

刀使ノ巫女のアニメ評価・感想|面白いのにクソアニメ扱いの理由

2018年1月~6月の2クールに渡って放送されたオリジナルTVアニメ『刀使ノ巫女(とじのみこ)』。

当時アニメの評判は今ひとつだったものの、その後のアプリゲームが好評でした。ミニアニメも製作され、意外と息の長いコンテンツになりつつあります。

(筆者はアニメ放送時も結構好きだったんですけどね!)

この記事では、「アニメ『刀使ノ巫女』の評価はなぜ低かったのか?」「逆に、好きな人がハマったポイントはどこか?」をそれぞれ分析してまとめました。

刀使ノ巫女のアニメの評価 世間では60点台?

刀使ノ巫女のアニメの評価 世間では60点台?

アニメ『刀使ノ巫女』について、ネットでは辛口な評価が目立ちます。

褒めている感想も、「ここは良かったけど、ここは駄目」と手放しで大絶賛している感想は少数です。

その賛否ある評価が、各種レビューサイトの点数にも反映されたのでしょう。

~『刀使ノ巫女』の世間の点数~

・100点満点で評価するレビューサイトでは・・・60点台後半
・5段階評価するレビューサイトでは・・・2点弱

と、低評価が多い状態になっています。

「緊張感がない」「作画がダメ」「キャラと用語が多くてわかりにくい」などが主な低評価の理由です。

ただし、「90点」「評価5」というレビューももちろんあって、ハマる人はハマっていることが分かりますね。

「成長がじっくり楽しめた」「キャラがいい」「安心感がある」「用語がわかるとハマる」といった点が、高評価の人の主な意見です。

刀使ノ巫女のあらすじ・スタッフ・声優

※「そもそもアニメ版の『刀使ノ巫女』の概要を知らない」という人のために、先に基礎情報を列挙しておきます。

~『刀使ノ巫女』のあらすじ~

異形の化け物・荒魂(あらだま)を祓う刀使(とじ)と呼ばれる少女たちは日々荒魂から人々を護っていた。主人公、衛藤可奈美もその一人だった。
その日、可奈美は御刀を用いた大会に出場し、決勝まで勝ち抜いていった。
しかしこれから決勝戦という所で対戦相手の十条姫和は可奈美を無視して折神家当主である折神紫に斬りかかる。襲撃に失敗して捉えられ、逆に斬られそうになった所を咄嗟に助けたのは、可奈美だった。その場から離脱した二人は追われる身となる。

~『刀使ノ巫女』のスタッフ~

監督:柿本広大
シリーズ構成:高橋龍也

~『刀使ノ巫女』の声優~

衛藤 可奈美 CV:本渡 楓
十条 姫和  CV:大西 沙織
柳瀬 舞衣   CV:和氣 あず未
糸見沙耶香  CV:木野 日菜
益子薫    CV:松田 利冴
古波蔵エレン CV:鈴木 絵理

では、具体的に何が悪くて、何が評価されたのか?まとめていきます。

ネットでの『刀使ノ巫女』の評価・感想

ネットでの『刀使ノ巫女』の評価・感想は次のようなものでした。一部を引用します。

いわゆる少女バトルもの。絵はいいのだが、内容には引き込まれず。
なんとなく、あーこういう流れねー、と流した感じ。

ゲームありきのせいかストーリーが急展開過ぎて説明不足だったり

刀を扱っている割には死に対する緊張感が欠落していて

よくある「学園もの」でしかない

キャラクターそれぞれの個性もしっかりあって、キャラ同士の絡みが面白い。とじともに出るキャラがモブで出てたり芸が細かいのも良いね。

序盤は「意味わからん」ていう感想だったけど後半になるにつれて女の子達一人一人がキャラとして成立してるのが、凄いと思う

音楽が良いし2クールなだけにポテンシャルはあったけれど、活かしきれてない。
好きなキャラが居ないと完走は難しいかも。

本作の脚本を書いてるのは本当にプロなのだろうか?なろう作家の方がよっぽど面白い話を書いてるよ。

泣けるとこはちゃんと泣ける。
キャラごとのテーマもちゃんと回収してた。満足満足。
とはいえ、キャラに思い入れがないと逆に2クールはもたないよなぁ、という程度の水準ではある。

ネットでの評価で多数書き込まれているのが、「新しさは感じない」「ありきたり」という評判です。

たしかに、「今どき女の子が、制服を着て刀を持って戦う話」ですから、「どこかで類似作を見たかも」と感じる方は多いでしょう。

だからこそ、「変にひねらない直球の魅力があった」とも言えるのかも知れません。

「キャラは可愛かった」「キャラは好きだから最後まで見ていられた」という意見も多数ありました。

ちなみに原案は、艦これなどで有名な、しずまよしのりさんです。

刀使ノ巫女が「クソアニメ」「つまらない」と評価される理由

「つまらない」と一言で言っても、その理由も様々です。

『刀使ノ巫女』のどこが具体的につまらないと思われたのかを、まとめると、次の3つになります。

~刀使ノ巫女が「つまらない」と評価される主な理由~

・1.バトル物なのに緊迫感が無い
・2.作画が崩れている
・3.ストーリーがわかりにくい(用語が沢山出てくる)

バトルの緊張感のなさ

1つ目は、緊迫感の無さです。

戦闘シーンがあるアニメの割に、主要人物が突然死んでしまうような心配はほぼ無し。戦闘中でもびっくりするくらい安心感がありました。

安心感の理由は、『刀使ノ巫女』の世界にある『写シ(うつし)』と呼ばれる防御術です。『写シ』を使っている間は、刀で斬られても平気になります。

『写シ』の設定自体は、「女の子が真剣勝負できる」「それでいてすぐ四肢切断はされない」というように配慮された、悪くないアイディアでしょう。

ですが、キャラによっては1日に何度も何度も使えるので、後半は何度も『写シ』をはり直すシーンが多くなっていきます。

つまり、『写シ』という鉄壁バリアの防衛力が、緊迫感の低下につながってしまったわけですね。

回数制限が厳密ならば、もっと良かったかもしれません。

作画の悪さ

2つ目は作画の危うさです。

アニメの展開そっちのけで、序盤からキャラが崩れるシーンがあり、心配になりました。戦闘では不自然な構図になったり、要所要所でCGに切り替わったりすることも多数。

正直、作画面が気になったという人も多かったでしょう。

ストーリーが分かりにくい

3つ目は、キャラと設定が多さによる、物語のわかりにくさです。

主要キャラ6人は目を瞑るとして、1話目からここに教職員や、ラスボス風の人と、その親衛隊などが登場します。

どのキャラも、重要人物っぽさを匂わせながら登場するため、どの人物を中心に見ていけばいいかわかりません。1話目は、丸々キャラ紹介のような形で終わってしまいました。

さらに刀使ノ巫女では、過去の話がよく絡んできます。主人公の母親はもちろん、それぞれの主要人物の家族等も登場し始めます。

そのたびに「〇〇家の誰々が」「〇〇学園の~」と名称が飛び交い、このアニメの設定も説明されていきます。

~刀使ノ巫女に登場する勢力や機関~
・特別刀剣類管理局
・特別祭祀機動隊
・伍箇伝
・鎌府女学院
・美濃関学院
・平城学館
・綾小路武芸学舎
・長船女学園
・折神家
・舞草

よく分かりませんよね(笑)。

また、中盤からは主人公達に後輩キャラも追加され、くわえて白い配色で見た目が似ている敵が新たに登場するのです。

名前が「タギツヒメ」「タキリヒメ」「イチキシマヒメ」……もう誰が誰やら……。

用語とキャラの増加より、1クール見続けた視聴者を、さらにふるいにかけていきました。

つまり、話が複雑でわかりにくいというより、話を楽しむ為に理解しなければならないことが無駄に複雑で、とっつきにくいのです。

萌系のキャラクターデザインに反して、ストーリーを追う以前のハードルが何気に高い!

刀使ノ巫女が面白いと言える理由

刀使ノ巫女が面白いと言える理由

それでも『刀使ノ巫女』には魅力があるので、面白い部分について語っていきます。

~刀使ノ巫女の魅力~

・2クールかけた変化や成長
・主人公・可奈美の魅力
・キャラがいい子で安心感がある

2クールかけた変化や成長

キャラクターが多いアニメという性質上、中々スロースタートな面があります。

2クール目には、時間が経過して主人公たちが頼れる先輩になっていたり、キャラの関係も変化していきます。

そこでキャラに深みが出てくるため、評価し直す方が増えるのでしょう。

実際、「刀使ノ巫女の評価が上方修正されていく現象」についてTwitterでも話題になっていました。

序盤とか掴みどころの無い作品に思われたけど、今となっては描かれた情報のひとつひとつがすべて大域的な表現に寄与してるからめちゃくちゃ凄い

といったツイートが多くの人にリツイートされたりしていましたね。

膨大な設定もつながっていき、終盤に入る頃には序盤に話されていた用語の意味もわかってきます。

つまり、視聴者の頭の中でキャラクターの相関図が出来上がってくると、だんだん楽しみ方がわかる作りになっているのです。

そこまで来るともう、「面白いかつまらないか」ではなく「嫌いになれない」といった感想に変化する方も多いはずです。

ありきたりと言われる刀使ノ巫女。

しかし最近の戦う美少女物アニメの中で、キャラの成長や変化を一気に2クールかけて見せていくのは珍しくなってきたのではないでしょうか。

主人公・可奈美の魅力

また、主人公キャラクター、可奈美もこのアニメの大きな魅力です。

この主人公が、とにかく強い。

緊迫感の無さは、つまらないと評価される理由でも書きました。しかし、これは強くて安心感がある主人公が好きな人にとっては、むしろ高評価のポイントでもあります。

とりあえず、剣術オタクである主人公・可奈美はめちゃくちゃ強いため、刀を持って戦っているにしては、緊迫感は皆無と言っていいでしょう。

「このバーサーカー(狂戦士)は、どこまでやってくれるのか」と期待しながら見るのも、楽しいですね。

このアニメには根っからの悪人が極端に少ないです。

悪役っぽくても皆何かを抱えていたり、改心したりするため、救いがある部類のアニメでもあります。やや緊迫感に欠ける反面、逆にキャラの温かみや安心感が魅力の一つです。

筆者含め、刀使ノ巫女が好きな人達にとっては、つまらないと言われて挙げられていた要素も実は外せない要因なのかもしれませんね。

アニメ『刀使ノ巫女』の感想

総合的な個人の感想も述べておきます。

全体的に、このアニメは確かに荒削りです。なんですけど最終的に、なんだかよくわからないけど好きなアニメになっていました。

とにかく、良くも悪くもキャラの物分りがいいんですよね。みんな性格がいい。

誤解してすれ違いそうになったり、闇堕ちしそうになったキャラのいざこざも、意外とあっさりと解決してしまう。

対立した方が、物語が盛り上がりそうなものですが、みんないい子なので仲良くなってしまいます。

見せたいエピソードが多くてそうなったのか、尺の都合か、キャラがいい子すぎて、こっちが思ったより話が膨らまないのは、むしろ微笑ましかったです。

ラストは親子の話になっていったりと、暖かいアニメなので、清々しい気持ちで見終えることができました。

オープニングとエンディングも最高です。

でもS装備はダサい。

ゲームアプリ人気で「みにとじ」が放送

刀使ノ巫女のブルーレイは、はっきり言って売れていませんでした。

~刀使ノ巫女のブルーレイ販売数~
1巻初動:832枚

一般的に、「続編制作には円盤5000枚以上は必要だ」と言われる中、1000枚以下だったのです。

ファンの方も「もうアニメは厳しいよな」と感じていた方も多かったでしょう。

しかしゲームアプリの人気で2019年1月~3月にかけて『みにとじ』が放送されました。

~ミニアニメ「みにとじ」~

期間:2019年1月~3月
監督:信田ユウ
シリーズ構成:朱白あおい
各話の尺:5分程度

ショートアニメとはいえ、再びアニメで可奈美たちが見れたのは、思わぬサプライズでした。

スクウェア・エニックスのアプリゲーム『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火』の好調が続けば、また動きがあるかも知れません。

刀使ノ巫女のアニメ評価・感想 まとめ

では、ここまでのまとめです。

・『刀使ノ巫女』のアニメへの世間一般の評価は、60点台
・ネットでの主な評価・感想は「ありきたり」「キャラは可愛い」など
・「クソアニメ」「つまらない」と言われる理由は、無駄に把握しにくいキャラと用語。作画崩壊。

・それでもファンが「刀使ノ巫女は面白い」と支持する理由は、キャラを把握してからの面白さ。主人公、可奈美の魅力。シュールな安心感。
・ゲームアプリ人気で「みにとじ」も放送。今後の展開も期待?

というわけで、刀使ノ巫女の「つまらない」と言われる理由、面白いと言われる理由をまとめました。

褒めているんだか、貶しているんだか、といった内容になってしまいましたが、このアニメの魅力が少しでも伝わっていると幸いです。

TVアニメは終わってしまいましたが、ゲームのサービスは現在も続いています。

今後も好調なら、ゲーム版のキャラが出てくるアニメなど、宣伝も兼ねて動きがあるかもしれませんね。今後の展開に期待です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする