2017年から「ガンダムエース」で連載中の漫画『機動戦士ムーンガンダム』。
「ガンダムUC」の著者で知られる、福井晴敏氏が原作・原案を務めたことから、話題になっています。
2019年は、ガンダム40周年ということで、ますます盛り上がりを見せるガンダムシリーズですが、『機動戦士ムーンガンダム』のアニメ化は来るのでしょうか?
「アニメ化される?」「やるとしたらいつ?」という可能性を考察していきます。
また、序盤のストーリーや注目のキャラクターも、わかりやすく整理してまとめました。
ムーンガンダムのアニメ化の可能性は?
今のところ、『機動戦士ムーンガンダム』にアニメ化の発表はありません。
しかし、アニメ化される可能性は高そうです。
理由はこちら。
・「機動戦士ガンダムUC」や「機動戦士ガンダムNT」の福井晴敏氏が原作
・『機動戦士ムーンガンダム』が福井晴敏の宇宙世紀構想の一部だから
1つ目の根拠は、単純に「売れそうだから」です。
福井晴敏氏の小説「機動戦士ガンダムUC」は、アニメ化された際に大ヒットしました。その時のBD売上が以下になります。
BD第1巻 187,006枚
187,006枚。めちゃくちゃ売れてますね。
3,000枚でヒット作扱いの現代において、異常な数字。さすが可能性の獣。
「ガンダムNT」や、「ガンダムUC2」の映像化企画も決まり、「ガンダムUC」のヒット以降、福井晴敏氏原案の企画は、更に勢いを増しています。
営利企業として放っておかないでしょう。
(影響力で言えば、もはやプロデューサーレベル?)
アニメ化しそうな2つ目の根拠は、『ムーンガンダム』の設定が、福井晴敏の壮大な宇宙世紀構想の、重要なエピソードになるからです。
どういうことかというと、「機動戦士ガンダムUC」や「機動戦士ガンダムNT」にも登場したサイコフレームは、『ムーンガンダム』で、サイコプレートという形で登場します。
福井晴敏氏いわく、このサイコフレームの存在は、「開けてはいけない禁断の扉」とのこと。
※『機動戦士ガンダムNT』×『機動戦士ガンダムオンライン』 コラボレーション対談より
対談では、「サイコフレームにまつわる謎を、これからの宇宙世紀作品で、長いスパンで描いていく」という意向が伺えます。
『機動戦士ムーンガンダム』も、ニュータイプが登場する、かなり踏み込んだ設定です。
世界観の関連性から考えても、最初からアニメ化を狙って動いているのではないでしょうか。
今のところネットでは、やはり「機動戦士ガンダムUC」「機動戦士ガンダムNT」と同様に、OVAか劇場版になるのでは?という声が多数です。
原作のように、線の多いMS作画をアニメで再現すると、TVシリーズではもたなそうですしね。
ネットの声
ネットでもアニメ化に期待が寄せられています。
正直ムーンガンダムはアニメ化して欲しい
普通に面白いんですよムーンガンダム— 蕎.麦. (@zssan1002) August 31, 2019
やっば…ムーンガンダム、2巻鳥肌立った(;゚Д゚)はよ続き読みたい
1巻途中まで読んでアニメ化希望とか言うたけど、これもうアニメ化する気満々やん:(´◦ω◦`):
スピンオフ程度の話じゃない絶対『あいつ』出てくるのも確実やしムーンムーン独自の文明とか設定もいいわ pic.twitter.com/oKZU1pzTSW
— ダイレッド@FF14バハ鯖 (@dairedheart) September 27, 2018
アムロ・レイ役の古谷徹さんもコメントしていました!
『ムーンガンダム』是非、アニメ化して欲しいですね♪『逆襲のシャア』の前のお話、とても興味深いです*\(^o^)/*
— 古谷 徹 Toru Furuya (@torushome) September 25, 2018
『ムーンガンダム』がアニメ化した際には、アムロも登場しそう!そこも楽しみです。
ムーンガンダムのアニメが放送はいつ?
『機動戦士ムーンガンダム』がアニメ化されるとしたら、一体いつ頃になるのでしょう。
これは結論から言うと、早くても2022年近く、かなりかかりそうです。
というのも、現在の最新刊である3巻は今、ようやくムーンガンダムが起動したところです。
原作の単行本発売ペースはこちら
1巻 – 2018年9月26日
2巻 – 2018年9月26日 1巻と同時発売
3巻 – 2019年3月23日
ここまでが既刊。(3巻までが第1部という構成)
4巻 – 2019年10月25日発売予定(確定)
これまでの発売ペースは、大体6、7ヶ月に1冊出ています。
つまり、1年に2冊のペースということですね。
ここからは予想。
5巻 – 2020年4月(予想)
6巻 – 2020年10月(予想)
ここまでが第2部?
これまでと同様に、3冊で一区切りという扱いなら、2部が終わる頃にはもう、2020年の秋頃ですね。
何部まで続くのかはわかりませんが、完結もアニメ化も、相当先になりそうです。
以上の点から、早くてもあと3年はかかると考え、2022年と予想されます。
ムーンガンダムの内容やあらすじ
『ムーンガンダム』をまだよく知らない方もいると思うので、大まかなあらすじと、機体やキャラクターを紹介していきます。
あらすじ・ストーリーをわかりやすく紹介
ではここで「『ムーンガンダム』を読んだことがない」「面白いの?」という方のために、あらすじを紹介します。
未読の状態でwikiなどのあらすじは内容がピンとこないですよね。ポイントをまとめると、次のような設定です。
・時代:宇宙世紀0091
・時系列:『ZZ』と『逆襲のシャア』の間
・舞台:機械禁止のコロニー「ムーン・ムーン」周辺
・主人公:ムーン・ムーンの少年ユッタ・カーシム
物語の舞台は、『ZZ』に2話だけ登場したコロニー「ムーン・ムーン」が舞台です。
ムーン・ムーンでは「機械が禁止」で、多くの住民が自然の中で暮らしています。電気や通信機は使ったことがありません。
その弊害として、医療技術も不十分。
結果、主人公のユッタ・カーシムの父親は、医療処置ができなかったせいで、亡くなってしまいました。
父が亡くなった経験から、ユッタは「良い技術は禁止せずに、取り入れるべきだ」という、ムーン・ムーンでは異端の考えを持つようになります。
そして外界の技術に興味を持つようになったユッタは、おきて破りをしつつも、特例として「戦士隊」で働くことになるのです。
そんなときに、宇宙船で事件が発生。
ロンド・ベルとネオ・ジオンの戦いに巻き込まれます。
友達を助けようとしたものの、一緒に宇宙に放り出されてしまうユッタ。
その後、宇宙漂流したり、ジオン軍人のアゴスに助けられたり、ミネバ・ザビを助けたりと、波乱万丈な展開になります。
いよいよピンチのとき。
負傷したアゴスに「ムーンガンダム」を託されたユッタは、ガンダムのパイロットになって戦いに挑む覚悟を決めます。
みたいな流れが、序盤のあらすじですね。
普通に面白いので、原作をオススメします。
ちなみに、舞台のムーン・ムーンが「機械禁止」になった経緯には、歴史的な陰謀などがあるようです。
『UC』もそうでしたが、福井晴敏さんはキャラクタードラマと、歴史的な設定を同時進行させるのが上手いですね。
キャラクター
『ムーンガンダム』には多くのキャラクターが登場します。
とくに注目のものをいくつか紹介しておきます。
・主人公:ユッタ・カーシム
・ネオ・ジオンの強化人間:アゴス・ラガート
・ネオ・ジオンの姫:ミネバ・ラオ・ザビ
・伝説のニュータイプ:アムロ・レイ
・伝説の館長ブライト・ノア
一番の注目キャラクターは、やはり主人公です。
テクノロジー禁止のコロニーで育ったものの、父が亡くなった体験からテクノロジー肯定派になった主人公、という立ち位置が面白いですね。
頭に羽をつけたビジュアルが強烈で、ゲームに登場しても大いに目立つでしょう(笑)。
そんな主人公にムーンガンダムを託すアゴスもいいキャラですね。
また、ミネバ、アムロ、ブライトなどの過去キャラが登場するのも見どころでしょう。
脇を伝説の人物で固めるのは、歴史小説に織田信長が出てくるみたいで、グッとくるものです。
モビルスーツ
モビルスーツはこんな感じです。
・主人公機:ムーンガンダム
・サイコミュ搭載型モノアイ機:バルギル
・小型サイコガンダム:サイコガンダムMk-IV G-ドアーズ
・アムロが乗る:リック・ディジェ
主人公機のムーンガンダムは、元からムーンガンダムとして設計されたわけではありません。
複数のモビルスーツを繋ぎ合わせたような機体です。
「ガンダムタイプ多すぎ」と辟易していたガノタも多いと思いますが、ムーンガンダムは「元はガンダムではなかった」というふうに、捻ってきましたね。
(結果としてはまたガンダムタイプなのですが。)
そんなムーンガンダムの一部となった機体は、サイコミュ搭載型モノアイ機の「バルギル」と、サイコガンダムを小型に改良したG-ドアーズです。
どちらも『Zガンダム』や『ZZガンダム』に登場した機体の系譜です。
「サイコガンダムが小型化されていた」という設定は、『逆シャア』以降に大型MSが登場しなくなっていることとも、整合性が取れます。
アムロのリック・ディジェやシータプラスも、後付設定感がなく、宇宙世紀の機体らしくて、個人的にも好印象でした。
ムーンガンダムのガンプラと漫画の情報
原作3巻では、かなり盛り上がるところで終わってしまった『ムーンガンダム』。
ということで、気になる最新巻と、ガンプラ情報です。
前述した通り、原作は現在3巻まで発売されています。
そして、原作4巻は10月25日に発売予定です。
続いて、ガンプラ情報です。
主人公機である『ムーンガンダム』は既にキット化済みで、今後は他の機体も商品化されていきそうです。
【静岡ホビーショー開催!】
月刊ガンダムエースにて好評連載中の『機動戦士MOONガンダム』から
HG 1/144 ムーンガンダム、初解禁!そしてあの機体も参考出品です !#静岡HS_ガンプラ pic.twitter.com/25SV5XGCTv— BANDAI SPIRITS ホビー事業部 (@HobbySite) May 10, 2018
HG『ムーンガンダム』の発売は早く、原作の単行本1巻と同様に、2018年9月の発売でした。
これは、ちょっとした「スピンオフ漫画」にとどまらない気合の入り方ですね。
続いて、クリアカラーバージョンも発売されます。
「BANDAI SPIRITS プラモデルFES in 沖縄」の開催が決定!そして、会期中の10月12日より「HG ムーンガンダム[クリアカラー]」を発売いたします!通常版とは異なり、白を基調としたカラーリングのディスプレイベースが付属いたします!https://t.co/0K41Stj03whttps://t.co/7cBEjqblq7 pic.twitter.com/gXbsFmqaLU
— BANDAI SPIRITS ホビー事業部 (@HobbySite) September 12, 2019
ムーンガンダムのアニメ化について まとめ
では、ここまでのまとめです。
・アニメ化の可能性は高く、OVA、劇場版という説が濃厚
・放送するとしたら、早くても2022年近く
・内容は、「ムーン・ムーン」を舞台にZZから逆襲のシャアの間のエピソードが描かれる
・ガンプラと漫画は正式に発売決定
ということで、原作が順調に進んでいけば、高確率でアニメ化されそうという予測になっています。
まだ可能性の段階ですが、『UC』でも「人間だけが神を持つ。可能性という内なる神を」というセリフがありました。
可能性を信じてみましょう。
サイコプレートを展開して動くムーンガンダムは、是非アニメで見たいですね。
「閃光のハサウェイ」「Gレコ」「ガンダムUC2」と、まだまだ先の展開が控えていますが、楽しみに待ちましょう。